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太陽光エネルギーは代替エネルギーにはなれない
よく平均値で議論する人が多いですが、太陽の場合、下記のように、4日間日照がない場合でも、平均値は1日4時間となります。しかし、4日間全く電力なしでは困ります。この4日分を蓄える蓄電池が必要となるのです。
これは108億kWhの蓄電池であり、とても実現できるものではありません。
水素エネルギーは貯蔵が問題
水素は、体積密度が小さく、高圧でも下図のようにガソリンの1桁近く小さい。これは、運搬する場合、体積が1桁大きいので、運搬に不利です。下左図のように、700気圧の水素だと、1m四方あたりに7000トンの重さがかかっていることになり、大きな容器を作るのは不可能です。これでは、容器の重みも加わるため、重量当たりのエネルギー密度も小さくなります。
液体水素として蓄えるにはー253度に冷却する必要がありますが、その電力が膨大なものとなります。そのため、断熱材のみで冷蔵する必要がありますが、満タンに水素が入っている場合と、少量残っている場合、単位体積あたりの水素への熱量が大きくなり、長時間の貯蔵が不可能となります。
水素貯蔵合金等では、水素の吸蔵と放出に全くエネルギーを使用しない方法は現在見つかっていません。
メタンや、メタノール等の炭化水素から水素を取り出せば、CO2が排出され、意味がありません。
エネルギー通貨
私は、エネルギー通貨という概念を提唱します。今までは、エネルギー通貨は化石燃料でした。今後、エネルギーの循環をになう新しい通貨はあるのでしょうか?化石燃料の年間消費量が100億トンですから、これをいつも考えないと議論は空論になってしまいます。これに相当するのは、1800兆トンの資源を持つマグネシウム以外にはないと信じています。
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